職場の高齢者施設みんなが大好きだった107歳のおばあさん、
先日、いのちのおわりを迎えました。

 

お昼ご飯のとき、みんながご飯を食べている食堂の
ベッドで寝ていたおばあさんが、目を覚ましました。

「おしっこしたいねんけど、誰か連れて行ってくれへん?」

「うんちも出るでー!」

いつものように大きな声が聞こえてきました。

みんなで目を見合わせて、微笑みあいました。
元気な声が聞こえてくるとホッとするね、声が聞けて嬉しいね、そんな思いでした。

 

おばあさんは年末頃から、起きるのが辛くなってきて、
お年寄りみんなが過ごしている場所の側へ、ベッドごと移動して過ごしていました。

ご飯をすすめると、もうええでー、もうええでー
という言葉が増えて、すこしでも食べてもらおうと差し出すスプーンを払いのけて、
首を振って嫌がり、だんだん食べなくなっていきました。

 

「うんちも出るでー!」
この言葉、わたしが最後に聞いたおばあさんの声でした。

おばあさんの存在は働くみんなの癒しでした、励みになっていました。
107年、生きて、その姿を見せてくれてありがとうございました。

 

ひとは植物だよ、枯れておわるんだよという言葉を聞いたことがあります。

咲いているときは、お話しをしたり、歌を歌ったり、笑ったり、ぬくもりを感じる、
ひとはひとなんだよなぁ

ただ、おわりのほんのわずかなところで、植物になっていくのかもしれないです。