大きな地震が起きましたね。

職場の高齢者施設認知症と言われているおじいさんが、
地震のニュースが始まるとテレビの目の前まで歩いていって、
食い入るように見ていました。
こんなにテレビをじっと見ている姿は、はじめてでした。

それを見ていた、いつも一緒に生活をしているもうひとりのおじいさんも、
おじいさんの横へ歩いていって、テレビの目の前で立ち止まっていました。

「地震が起きたのか?」
「誰かしんだんかね?」

おじいさん同士で心配そうに会話をしていました。

ひとりのおじいさんは、福島の地震のあと家族で関東へ引っ越し来て、
こちらの施設で生活をしています。
時々、「地震はおっかねぇぞ」と言ったり、
ふるさとの福島にはいつ帰れるのかを聞いています。

でも、お年寄りは、
いちばん怖いのは、戦争だよと教えてくださいます。

いまは、平和でよかったとおっしゃいます。

地震がおさまり、平和な時代が続いていくこと、
祈ります。