20年以上前、短大で栄養士養成の勉強をしていた頃、
電卓分厚い『食品成分表』という
食べ物のエネルギーや栄養素の量が記されている本を使って、
献立を考えたり、栄養計算をしていました。

働きはじめてから、あっという間にパソコンが普及して、
例えば、“ご飯100グラム”と入力すると、
ぽんっと画面に栄養量が計算されるようになりました。
電卓や『食品成分表』が手元に必要なくなり、
仕事の効率が良くなっていきました。

そんな思い出深い『食品成分表』が今年、5年ぶりに改訂されました。
改訂とは、書物の内容を改め正すことだそうです。

改訂は、今までの常識がひっくり返ることがあります。
20年前『食品成分表』の内容は今よりシンプルでした。
年々、細部の研究が進んでいるようで、細分化してきています。
そこがおもしろいのです。

いちばんの驚きは、ひじきの鉄分のことでした。
ひじきは鉄鍋を使ってお料理をしない場合、
鉄分はそれほど多く含まれていなかった。ということで、
ひじき自体に鉄分があるのではなくて、
鉄鍋の鉄分を吸収していたと成分値が変化しています。

これからの栄養士は、ひじき=鉄分豊富の常識がなくなります。

こんな風に社会は変化していくのですね、
学ぶことにおわりがないことを実感した出来事でした。