わたしの働いている、高齢者施設では、月に1度喫茶店の日があります。
その日は、地域のボランティアの方がコーヒー、紅茶、甘酒などのウエイトレスをします。
障がいのある方達がつくった、お野菜、パン、ケーキなどのお店もでます。

この頃しゃべらなくなったよ、認知症が進んだかな、衰えなのかなと
心配されているおじいさんを誘ってコーヒーを飲みに行きました。

歩きながら、おじいさんへ質問をしました。

私  「パンは好きですか?」
○さん「……。………。」

私  「ご飯とパンはどちらを食べたいですか?」
○さん「……………。どっちも食べたいなぁ。」

こちらを見ながら、答えてくれました。
その後からも、長ーい、沈黙の後に言葉が出てきます。

長いと思っているのは、私の感覚、おじいさんはそんなこと思っていません。

笑うと上の入れ歯が、ぱっかーんと落ちちゃって、
でもまた笑って、おしゃれなコーヒーカップでコーヒーを飲みながら、
のんびりと時間を過ごしました。

 

人は言葉や表情があるから、それをそのまま受け入れたり、疑ったり、
本当も嘘もよくわからなくなる。

だから、そこの所を感じ取る力が必要です。

自分の身体の状況、変化を感じ取る力は、
病気を治すため、病気にならないためにも必要な力です。

 

秋になり、町田のれのあの行きや帰り、公園を歩いて、
落ちているどんぐりや、葉の色から季節の変化を感じます。

感じ取る力は、こんなふうに
自然から教えてもらっていることに気がつきました。